新しい頁(ペイジ)をきりはなつとき 紙の花粉は匂ひよく立つ ~室生犀星「本」。

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日本を離れない。

2011 - 06/03 [Fri] - 11:31

読売新聞 2011(平成23)年4月20日付 朝刊
「日本を離れない」

NZ出身の指導助手「必ず復興」

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「これがツナミ……」
岩手県野田村の外国語指導助手、ジョージア・ロビンソンさん(24)は、故郷のニュージーランドで幼い頃、本の挿絵におびえた記憶がよみがえった。上から覆いかぶさり人をのみ込む波。
 3月11日午後3時40分頃。村役場に隣接する教育委員会が入る建物にいた。約50分前の地震で大津波警報が出ていたが、沿岸部を除くと村は少し高台にあり、海岸まで800㍍もある。皆、仕事を続けていた。
 「何、あれは……」。
窓から見える遠くの道を、家が横切る。津波が襲っていると理解するのに時間がかかった。室内では音が聞こえない。挿絵とは違い、静かに街を押し流していく。それがかえって怖かった。
 2階に上がると、建物も茶色い濁流に囲まれた。1階に水が流れ込む。がれきが玄関にぶつかり、ガラスが音を立てて割れた。

 
同じ頃、役場から約1㌔離れた南浜地区。村立野田中3年だった大沢加純(かずみ)さん(15)は、「早くしろ」と祖父の藤吉さん(87)にせかされながら、海沿いの自宅を出た。ほかの家族は留守で、指定避難場所の空き地まで2人で歩いた。
 海のすぐそばの20㍍以上の高台に、20人くらいがいた。沖に白くもやもやとしたものが見えた。
「津波かな」。携帯電話のカメラを構えていたら、その後ろで青い波が盛り上がった。
 藤吉さんは、少し前、何も言わずに空き地を離れたままだ。悲鳴をあげて走り始めた人たちと一緒に、枝をかき分け、山を登った。
 振り返ると、空き地の隣の家は波にのまれていた。

 
 水浸しになった1階の教育長室のソファで、ジョージアさんは、他の女性職員と一夜を明かした。真っ黒闇の中で余震が続き、ほとんど眠れなかった。
 12日午前6時。外に出ると、自衛隊が役場前で捜索活動を始めていた。「夢じゃなかった」。建物の清掃作業に加わったが、余震のたびに隣の体育館に避難する。毛布にくるまれた遺体が数体安置されているのを見て、思わず目を伏せた。
 <かずみです。先生は大丈夫?心配しています>
 14日午前、1通の英文のメールを受け取った。昨秋、英語のスピーチコンテストの練習で仲良くなった女子生徒の加純さん。自宅に遊びに来たこともあった。
 <私は大丈夫。ご家族はどう?> <祖父がまだ見つかってません>
 心が痛んだ。そういう体験を乗り越えてほしいと願わずにはいられなかった。
 <be strong(強くなって)>

  
母のブレンダさん(48)は一度は娘に帰国を勧めた。
 地震発生から1日半も連絡がつかず、テレビから釜石など野田村近くの地名が流れるたびに不安を募らせた。原発事故も起きた。自宅と同じ南島のクライストチャーチでは、2月に大地震があったばかり。携帯がつながった時は「声が聞けてよかった」と泣き崩れた。
 だが、ジョージアさんは「まだここを離れたくない」と答えた。37人が死亡した野田村。役場の人は家にも帰らず、雪の日も、がれきの撤去などを続けた。街は驚くほどの速さで片付いていく。その努力に心を打たれていた。指導助手の契約は、来夏まである。
 今月、地元の高校に入学した加純さんは「たくさんの外国人が日本を離れているのに、残ってくれるなんて」と喜んだ。自宅は流され、幼い頃からよく海で遊んでくれた祖父の遺体は家の近くで見つかった。「でも、先生の言う通り、強く生きたい」。翻訳などの職に就くのが夢だ。
 今月7日、ジョージアさんはあの日以来、初めて浜辺に立った。穏やかな海を眺めながら、よく本を読んだ場所。津波は防潮堤を砕いていたが、砂浜は美しいままだった。「この国は必ず立ち直れる」と思った。
(中村亜貴)(笹井理恵子撮影)



読売新聞 朝刊 日付不明
異国でも

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 ターミナルビル1階の待合席前では、2畳分ほどの臨時の土産店に、銘菓「萩の月」や名物「牛タン弁当」が所狭しと並ぶ。仙台エアポートサービス課の簫仲雯(しょうちゅうぶん)さん(25)が「牛タン弁当はいかがですか」と声を張り上げた。
 台湾出身の簫さんも震災後の2日間、ビルに閉じこめられた。台湾の両親は「とにかく帰れ」と何度も電話してきたが、「職場が元に戻るまではここから離れない」と心に決めている。日本が好きだし、外国人だから逃げ出した、と思われるのは嫌だからだ。
 牛タン弁当を手に、搭乗便に向かうビジネス客が「仙台に来た実感がわいたよ」と声をかけた。簫さんはとびきりの笑顔で「復興した仙台にまた来てくださいね」と応えた。



読売新聞 2011(平成23)年5月4日付 朝刊
寄稿「他者へのいたわり、世界の模範」

日本で働く息子の母 

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東日本大震災後、外国人が続々と離日する中、南アフリカの主婦ベロニカ・ブシュラーさん(61)は、京都で英語指導助手として働く長男のデイビットさん(28)に「日本のためにもっと働いてきなさい」とハッパをかけ続ける異色の存在だ。
 デイビットさんは地元の大学在学中、書道などの東洋文化にひかれ、2002年から関西の私大に約半年間留学。09年再来日したが、直後に肺の病気が見つかり緊急入院した。息子を見舞ったベロニカさんは「すぐ帰国させるつもりだった」が、医療水準の高さに加え、医師や看護師の親切さに感銘。人々が礼儀正しいことにも驚き、「日本で過ごす息子を応援しよう」と考えを改めた。
 震災直後、息子との携帯電話で「京都の人々はもう街頭募金や支援物資の収集を始めている。ぼくも被災地でボランティアをする」と聞かされたベロニカさんは、「被災地では略奪行為もなく、他者をいたわる日本人は世界の模範」と地元紙に手記を寄稿。ラジオ番組にも出演し、同様のメッセージを発信している。
(南アフリカ南部・ピーターマリッツバーグ 中西賢司、写真も)




日本で暮らし、日本人同様に被災地や各地で汗を流して復興に力添えをしてくださっている外国の方々には頭が下がります。ありがとうございます。

しかし、帰れる国がある方は一度帰国なさってもいいと思います。
それは東北以外に実家がある被災地の方々も同じです。
誰も「逃げ出した」などと非難することなどできません。
そして自分自身に対してもそういう後ろめたい気持ちを持たないで、と(僭越ですが)伝えたいです。
むしろそういう強迫観念にかられ、無理して日本に(被災地に)居続ける苦労で心身をこわしてしまう方が問題です。
以下にご紹介する作家の佐伯一麦(かずみ)氏の「仙台震災記」(読売新聞 毎週月曜日連載)は、英国人の友人をなんとか英国に帰してやりたいという困難と混乱が描かれています。
友人のベン氏は今までに地震体験がまったくなく、(震災前に)佐伯氏と温泉に入っていたときに、震度1~2ほどの軽い地震でも顔面蒼白で裸のまま外に飛び出すほどだったのだとか。
何事もなかったように温泉に浸かったままの、のどかな人たちに、なぜ日本人は地震を怖がらないのか?と呆然とされていたそうです。
地震に慣れている日本人が想像する以上に、地震のない(起こっていない)国に育った人たちの恐怖は計り知れないものであったでしょう。




読売新聞 2011(平成23)年5月2日付 朝刊

仙台震災記 佐伯一麦 ⑦

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 仙台で私とともに震災に遭い、四日後に帰国した英国人のベンからメールが届き、BBCラジオに出演したときの録音が添付されてあった。
ベンは、「もう一度仙台へ行きたいですか」という女性アナウンサーの質問に、「もちろんです」と答え、「そこで会った気持ちのよい人々の中には、家を流されてしまった人もいます」と言い加えていた。
 フェルト作家のリズの個展は、中断することを余儀なくされた。事態が落ち着くまで私の所に滞在しているか、それとも英国に帰る方策を考えるべきか、ベンは私の判断に従うと言った。三月十二日に福島原発で爆発事故が起こり、怯えの色がいっそう濃くなったリズを見るにつけても、一刻も早く帰国させた方がいいと私は思った。(その頃英国のテレビでも大きく報道されていた原発事故のニュースを見た姉から、すぐに戻った方がいい、とバッテリーが2%になっていたiphoneにメールがあった、とラジオでベンは語っていた)
 だが、帰りの飛行機の予約を変更するにも、電話は繋がりにくく、東北新幹線が止まり東北自動車道も閉鎖されている状況で、どうやって東京へ行けばよいのかさえも情報が得られない。そこへ、妻が昨秋個展を開いた名古屋のギャラリーのオーナーから見舞いの電話がたまたま繋がった。妻は彼女に航空券の予約を頼むことにした。続いて、安否の確認をしてきた編集者と繋がり、私は仙台から東京まで動ける交通機関を調べてもらった。折り返し返事があり、明日、新潟までの高速バスが運転再開されるので、新潟経由で上越新幹線に乗り換えればいいという。唯一受け付けている電話予約は、こちらからは不可能なので彼にそれも頼んだ。
 翌日、九時間がかりで英国人夫婦は上京し、次の日の早朝の飛行機で帰国の途に就くことができた。ベンは、こんなメッセージをUSBメモリに残していった。
<今回の滞在を通して、特に数日間の地震の経験から私が一番心に残ったのは、混乱する出来事を覆うような、沈着、冷静、ということです。冷静な知人と仙台の皆さんに感謝します。仙台の街に、杜(もり)と平和がこの先もずっと変わらずにあることを祈っています>
(作家)




(おまけ)

黒船特派員で英語が喋れない残念な米国人ジョナサンくん。
「お仕事ください!」と毎回言ってた効果がこんなところで……。


きみも帰国したくなったら帰っていいんだよ。群馬国に。(笑)。 

ほうほう。
こうやってがむばってる方々の話を聞くだに読むだに見るだに...ダニ...(意味無し)意味もなく涙腺崩壊する身体になっちまっただ。おら。

ま、それはともかく、逃げたいと思って、逃げられる人は、さっさと逃げるがよろしいとわたくしも思うの。怖いと思いながら無理やり残らなくても、いいのよぉ。後ろめたい気持ちなんてもたなくてもいいのよぉ。↑動画の某有名編集長や某文章書きみたいに「もう来んな」とか「逃げやがって」という人たちもたくさんいると思うけどさ。「覚えてろよ」みたいに言う人たちもたくさんいるけどさ。
命あってのモノダネよ?放射能を舐めんなよ!安心と思える場所に行くのがいいのよぉ。て、思う。
 
もちろん、残って力になりたい。という豪胆な精神も、好きだが。これぞ大和魂!って感じ。なんとなく(笑)
自分の心のままに...どっちもありよね?(心配してあれこれいう人はともかく)他人がとやかくいうことじゃないぜ。

あきちゃん!

あきちゃあん~。
わらしも毎朝顔をぐちゃぐちゃにして新聞読んでるダニ。
でもちかごろ震災記事も減ってるような感じでね。
こんなジミ~ブログだけど、少しでも発信しようと思ってますダニ。(ならもっとマメに更新しろダニ)

この番組大好きなんだけど(とくにこの2人の木曜日ね)こちらでは放送されてないから動画頼みよ~。
ただ帰る国がある人、帰りたい人は無理せず帰国するべきよね。
怖い気持ちは充分に分かるから。
でもそうやって帰国した人をまたわざわざ呼び戻すことはしなくてもいいんじゃない?とは思う。
中国や韓国の留学生を「援助金を支給して、また復学してもらえるよう働きかける」なんちゃらって記事を読んで、は?
そんな援助金出すなら義援金にまわしてくれよ!
でも外国籍でも大和魂をお持ちの方は大歓迎!

東京コレクションが中止になったのは知らなかったわ。
(ちかごろキラキラしい話題にうとい)
でもモデル不足だけの問題ではなくて自粛の面もあったんだろうけど。
いっそすべて日本人モデルだけでやっちゃっても良かったのに。あまりにも何もかもを海外に依存しすぎ。
なんの力も持たないけど、主婦の立場で日本企業を応援したいわ。
○ッ○→明治、森永へ。
○○コーラ→三ツ矢サイダーへ。

ほんとに微々……。

きっと今回の震災でも、映画が何十本も作れるくらいたっくさんのドラマがあったと思います。
それは生きている人ばかりでなく、亡くなった人も然り…
私たちも含め生き残った人達は伝えるべきことを伝え、学ぶべき事を学び、生かしていかなければならないのでありましょう。
そしていずれはやってくる受け入れるべき時への心の準備も…

けえこさん!

けえこさーーーーーっん!

朝刊の1面に毎日警察庁がまとめた「震災被害状況」が載ってるんだけど、今日(6月5日)は
死者 1万5355人
行方不明 8281人
避難者 9万8916人

となってる。この数字は毎日変化していて、行方不明者と避難者の人数は確実に減っていってるのだけど、それでもまだ避難者が9万人以上……。
実は震災から3ヶ月近く経ったこともあって、あまり悲しい記事をアップするのもどうかなあ……と迷っていたのだけど、実際のメディアが取り上げなくなった現実と、この数字にはものすごい隔たりを感じてもいて……やっぱりまだ発信させてもらうことにしました。
といっても、ほんとうに沢山の沢山の記事の中で、とくに印象深かった(ネットには出ないような新聞)記事だけをアップさせてもらっているから、ほんとに一握り……のドラマなんだけどね。

「なるほど」と思った教訓などもアップしていく予定ですので、また読んでくれたら嬉しいっす^^。

「五時に夢中」私も大好きさっ^^
都内では外国人(アジア人、白人の方々など)の観光客も少しずつだけど頻繁に見掛ける様に成りました。脱出した方々の事も知ってるから、今観光に来ている外国人の方々に偉いなって思ったりしたり。
京都のタイレストランでは米軍の医者として軍で働く家族連れの方と遭遇してお話聞いたり(被災地の手助けをしていてその週からはお休みを貰って家族で京都観光とのことでした)。なんだか有り難たかった、小さなお子さんと赤ちゃんも居るのに。
日本人でさえ観光することを減らしてるのに、関西方面はまた違うかもしれないけど、それでもやはり外国の方の観光客はこの時他には見掛けなかった。
お葉書届いています、ありがとう♪
人間せいってこういう時出るよね。夫々が夫々自分が出来ることをするそれで良いのだと思う。きっと今ここに居る人は居ない人にはない経験をこの土地で受けていると思うし。何が間違っていて何が正しいってことでもないものね。

しづちゃん!

しづちゃあん!

「5時に夢中」もう毎っ回おっかしくって!
ひゃあひゃあ笑いながら見ているわん!でもさすがに全部チェックはできないので大体木曜日メインで見てるわ~。たまにマツコさんも^^。
(しかし喋りの内容が内容なだけに丁稚がいるときは見られない・笑!)
黒船メンバーの中ではジョナサンが一番かわいくて~♪
(そういえば「のだめ」のジャン役をしたヴァンソンくんも黒船出身だったよね)
つくづくこちらで放送がないのが残念だわん!

観光客は九州でも激減みたい。
とくに大陸と近い土地柄だから一時は大分の温泉や壱岐なんて韓国人しかいないと言われていたくらいよ。
韓国や中国でアクセス数の高いブロガーさんを無料で招待して、九州は安全です、良いところです、って記事を書いてもらってブログにアップしてもらうキャンペーンをやってるってニュースで見たわ。

何かで、「これからは日本を愛する人だけが日本に残っていくだろう」と書かれたコラム(最終的には良からぬ輩がいなくなる、犯罪が減るとかなんとか~)を読んだんだけど、なるほどなあ……と思ったよ。
日本に縁のある人はまた戻って来てくれるし、反対に広~い世界の中で日本に固執する必要もなし、もう関わらずに暮らしていくことも勿論アリで。
ほんとに何が正しくて間違いなのかは問題ではないよね。
ただ真摯に大和魂を持った外国の方々にはありがたい気持ちがいっぱい!
それだけよね^^。うんうん。

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