新しい頁(ペイジ)をきりはなつとき 紙の花粉は匂ひよく立つ ~室生犀星「本」。

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四月の別れ。

2009 - 04/21 [Tue] - 11:04

仲人を務めてくださったご夫婦の奥様が亡くなられた。

決め樽、結納、家具入れ…。
しきたりや慣習の残る土地に嫁ぐ現代っ子の嫁のために、
結婚式までの1年の間、そして結婚してからも色々と心を砕いてくださった。

身長が140センチくらいしかない、ちっちゃなおばあちゃん。
踊りとカラオケが大好きで、家事に畑にと常に細々と立ち働く元気で可愛いおばあちゃんだった。
花嫁衣装のわたくしを見て
「きれいかねえ、きれいかねえ」と
何度も目を細めて喜んでくださった笑顔を思い出すと、今も喉の奥から熱いものが込み上がる…。

P1010101.jpg
(手を引いて下さる仲人さん)
心よりご冥福を申し上げます………。



先日、映画「おくりびと」を観ました。
この映画が話題になるまで恥ずかしながら「納棺師」という職業のことを知りませんでした。

映画を観ながら、ふと一緒に暮らしていた実家の祖母が亡くなったときのことを思い出しました。
祖母も28年前の4月に亡くなったのでした。
(しかし納棺師という人がうちに来たかしら…?)
葬儀会社の方もその場にいらしたかもしれませんが、何となく母が最後の支度のほとんどを施したのではなかったか…と記憶しています。
最後は寝たきりだった祖母が、四国のお遍路さんが着ているような旅の白装束(これは宗派によって色々なのでしょうね)に身を包み、とてもスッキリとした姿に見えました。
肩掛けの白布のバッグの中には銭形平次が使っているようなお金を印刷した紙が入っており、珍しげに眺めていると、誰かが「三途の川の渡し賃たい」と言ったのを覚えています。
草履を履き、菅笠に杖を持った祖母は、まさしく黄泉路への旅へ出かけたのですね。
そして仲人さんも……。

「おくりびと」のなかに山形弁が心に沁みる、こんな台詞があります。

「死というのは門です。死というものは終わりではなく、その門をくぐり抜けて次へ向かう…まさに門なんです……。」

モックンの納棺師としての所作は華道や茶道に通じるものがあります。
すばらしく美しい無駄のない動きが印象に残りました。
そして子供の頃に買って貰ったというチェロで、グノー(バッハ)のアヴェ・マリアから映画の主題歌に続く演奏の一連のシーンがたまらなく良かったです。
(ちょうどその部分をYOUTUBEで見つけました)

チェロの調べと旋律も素晴らしいです。
CDが欲しくなりました。
「おくりびと」オリジナルサウンドトラック「おくりびと」オリジナルサウンドトラック
(2008/09/10)
サントラ

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あ、また涙が出そう…。

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